女好き彼氏 or 一途年下くん ?03
『皐月! 一緒にかえろ!!』
『うん!! 待って翔太!!』
窓の外には 皐月と翔太の
姿が目に入った。
2人とも 幸せな笑顔をしていた。
俺は小さな紙切れに
メッセージを書いて皐月の下駄箱にそっと入れた。
"幸せになれよ…"
ただ それだけ―――…。
今の俺には そんなことしか
出来ないから――…。
皐月…?? 幸せになれよ??
俺は ゆっくりと前へ歩きだした。
◇END◇