好きの種類

「ただいま」



仕事から旦那が帰ってきた。



「お帰りなさい」



いつもと同じように
玄関まで迎えに出て、
持っている鞄を受け取った。



「フー...疲れたなぁ」



「お疲れさまです」



ネクタイを外しながら
寝室へ移動する。



「あ、そういえば出掛けるんだっけ?」



スーツを脱ぎながら訊いてきた。



「うん、祐子とね」



旦那は会った事ない友達の名前を
咄嗟に言った。



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