好きの種類
彼の家は
アパートの2階の
一番奥だった。
真下の部屋は
【入居者募集】の
ポスターが貼ってある。
彼は鍵を開け
「どうぞ」と言って
ドアを開けた。
「おじゃまします」
初めて入る男の人の部屋。
独り暮らしとは思えないくらい
とても綺麗な部屋だった。
「適度な所に座ってよ」
そう言うと
彼は冷蔵庫から
缶コーヒーを出して
渡してくれた。
「ありがとう」
私は入り口近くに座った。
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