好きの種類

腕枕をされながら
幸せな時間を噛み締めていた



「祥子、俺さ...
こんな関係は初めてなんだ」

「私も初めてだよ。
旦那以外の人を好きになるなんて」



少し間をおいて
彼が聞いてきた



「後悔してない?」

「どうして?」

「俺と会ったから。
会わなかったら
こんな風にならなかったよね...」

「それは貴之が後悔してるの?」

「後悔してないよ。
好きになったんだから。
好きだから会いたいし話したいし
抱き合いたいんだ」



< 63 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop