好きの種類

時間は
どんなに願っても
待ってくれない



帰る準備をして
玄関に出た



「祥子...」



彼がそっとキスした
そして肩をポンッと叩いて



「主婦に戻る時間だよ」

そう言った。



「うん、そうだね」

笑顔で答えたけど
気持ちは寂しかった



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