好きの種類

右に曲がると
そこは行った事がない場所だった



「ここ見せたかったんだ」



川沿いの駐車場に車を停めると
そこには満開の桜が咲いていた



「この前、仕事の移動中に見つけたんだ。
あそこの公園は花見客が多いから
誰か知り合いいるかもしれないだろ?
ここなら、誰もいないしね!」



時々、風が吹いて
薄ピンクの花びらが
ヒラヒラ落ちている



車から降りて
その木に行った



「どう?綺麗でしょ?」



私の腰に手をまわし
彼が言った



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