好きの種類

彼と見た桜が
すっかり葉桜だけになって
辺りに桜の花弁が
なくなった頃に
やっと彼と会えた



強く抱き合った

今まで会えなかった分
その不満を解消するかのように
強く激しく…



シーツを握り
仰け反り乱れる身体と
押さえつける彼の身体



ベッドの軋む音が
だんだん速くなる



身体の奥から
痺れるような感覚が
何度も何度も
波のように来た後で
一緒に果てた

























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