好きの種類

その日の夕方
彼からメールが届いた



いつもの感じではなかった



『先週は会えて良かったよ』

書き出しは、こうだった



『祥子…別れよう。
あの後、友達の家で呑んで
そこに来ていた人に
一目惚れしたんだ』



『その人は
俺がバツイチなのを知ってる』



『あの子の事で
頭がいっぱいで
何も手につかないんだ』



目の前が
真っ暗になった



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