【長】さくらんぼ
<亮の心>
なんだっ
本当に何でもなかったのか…
一瞬でも香菜を疑ってしまった自分が恥ずかしい
俺は香菜のこと…好きすぎるのか?
香菜の重みにはなりたくないのに………
香菜「まだ……話しておきたいことがあるの」
真剣な表情の香菜
なぜか冷汗が出てくる…
亮「…何?」
恐る恐る口を開いた
香菜「憂は…あたしが亮に出会うまで好きだった人」
亮「え?」
真っ白になった頭に香菜の声が響く
香菜「告白もしてないから、付き合ったりはしてないけど……十年好きだった」
なかなか言葉が理解できない
十年!?
………十年?
嘘だろ?
あいつにそこまで香菜はひかれてたって言うのかよ……
紛れも無い事実に胸が痛む