【長】さくらんぼ
憂「…………香菜」
香菜「…憂……この前の…バイトのときの話だけど…」
憂「…うん………」
どうやって切り出したらいいのかわからなくて
黙っているあたしに
憂は話を始める
憂「俺…たぶん……出会ったときから、香菜に恋してたんだと思う…」
香菜「……えっ」
思いもよらない言葉に、声が詰まる
憂「やっぱ気付いてなかった?」
悲しそうに笑いながら憂が話す
憂「何度諦めようって思ったかわかんねぇけど、今までそれはできなかった…
………ごめん、キモいよなっ」
香菜「そ、そんなことっ…」
憂の話す気持ち全てが
あたしと同じ…
憂「バイトで香菜に会って、確かに運命だと思ったけど……
彼氏がいるって聞いて…それも運命だって思った」
空は雲一つない星空
憂はその星たちを眺めながら
話を続ける