【長】さくらんぼ
憂はいつも自分より他人の心配して…
他人の気持ちを先に考えるような人だった
憂に余計な心配させちゃいけない…
あたしはなるべくいつも通りに話した
香菜「フルーツポンチおいし〜っ」
憂「香菜うまそうに食うな〜(笑)」
香菜「さくらんぼ大好きなのっ」
その言葉を言った瞬間…
一緒に映画を見た亮のことを思い出してしまったけど
考えないようにした
思い出したくない…
憂「……俺もさくらんぼ好き」
香菜「へ?そうなの?初めて知った〜」
憂「さくらんぼは…俺のファーストキスの味なんだ」
香菜「え?」
憂がそんなこと言うなんて思わなくて、すごく驚いた
憂「……やーっぱ覚えてない!?」
香菜「何を!?」
憂「俺のファーストキスの相手……香菜なんだけど」
香菜「………えぇ〜っ」
頭が真っ白になって
顔が真っ赤になった
憂「リアクションよすぎっ(笑)
覚えてなくても無理ないけどな〜」
香菜「えっいつ!?」
憂「う〜ん…小四ぐらい?
ぶつかったと見せかけて、わざと奪った(笑)」