【長】さくらんぼ
憂「俺は小せぇときから香菜のこと好きだった…
でもフラれて、諦めるしかないと思った」


これは俺でも知っていること


憂「でも十年好きだったのに、簡単に諦めることなんてできなくて………そんなとき、香菜の家に住むことになった」


龍「家の事情だもんな」


憂「逆に…仲良かった幼なじみに戻れたらって思って、亮のことや龍のことの相談にのった」


俺とのケンカ…
龍の告白のことか…


憂「泣いたり悩んでる香菜見てたらさ…まだ好きかもって思ってきて…
でも亮がいるのはわかってたし、俺は諦めるしかないって思った」


亮「俺から奪おうとか思わなかったのか?」


憂「思わねぇよ…香菜が亮を好きなのはわかってるし、それに…亮は友達だしな」


亮「えっ」


憂「亮がなんと思おうと、俺にとって亮は気の合う友達なんだ」


亮「俺だって…」


憂「そんなとき麻衣が告白してきたんだ…少しでも香菜を忘れられたらって考えた」


龍「そんなわけねぇのに…香菜と麻衣ちゃんは違う」


憂「でも麻衣との時間は楽しかったんだぞ?
好きにはなれなかったけど、俺なりに大切にしてた」


亮「隠してたのは…香菜にばれたくなかったからか?」








< 391 / 487 >

この作品をシェア

pagetop