【長】さくらんぼ
<香菜の心>
次の日
何の予定もなかったけど、一人で過ごす気分でもないし…
あたしは七海を誘って買い物にきていた
七海「また大変なことになってるんだね」
香菜「う〜ん…状況的には複雑なんだけど、でもそこまで思い詰めたりしてないんだ〜」
七海「えっそうなの!?香菜のことだから、めちゃめちゃ悩んでるのかと思った」
香菜「たぶん龍くんのおかげだと思うの…あたしたちみんなから話聞いてるみたい…」
七海「………龍くんって本当にすごい人だね〜」
うん…
きっと三人からそれぞれの気持ちを聞かされてるのに、みんな平等に接してくれてる
それでいて、ピッタリの言葉をかけてくれる
簡単にできることじゃない
龍くんがいなかったらもっと……何ていうか…
ドロドロしていたかもしれない
七海「…それで?今日は何買うの?」
香菜「え〜とね?憂がもうすぐ誕生日なの…今あたしが買うのって……やっぱりおかしいかな?」