【長】さくらんぼ


しばらくすると二人は戻ってきた


翼「真奈!!あったぞっ」


得意げに笑う翼くん


真奈「わぁ…つーくんすごぉい♪骸骨大丈夫だったの?」


翼「おぅ!!骸骨なんて怖くねぇからな」


二人のかわいい会話に、あたしと憂は顔を見合わせて笑ってた



すると一台の車がきた

中から二人の女の人が駆け足で出てきた




翼「あっ母さんだ!!」


母「翼っ…も〜遅いから心配したじゃないっ」


もう一人の女の人は真奈ちゃんに駆け寄る


翼「あのね!!この兄ちゃんと姉ちゃんがねっ、一緒だったから大丈夫だったよ!!」


その言葉で二人の女の人は、あたしたちにお礼を言った


母「本当にすみません。お世話になりました」


香菜「えっいえ、とんでもないです」


憂「俺達は一緒にいただけですから」


あたしたちは一緒にここまできただけだもん

それに…あたしの方がお礼言いたいぐらい…

お陰で心があったかくなりました…って




翼「じゃあ兄ちゃん、姉ちゃんばいばい!!またなっ」


もう車に乗り込んでそう言う翼くん

真奈ちゃんの方はあたしに近づいてきて、そっと右手を広げた


真奈「これあげるっ…お兄ちゃんとわけてね!!…また遊ぼうねっ」


小さな掌には飴が一つ


香菜「ありがとう♪ばいばい」


憂「じゃあなっ」


そして二人を乗せた車は帰って行った









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