【長】さくらんぼ
一色
香菜「あっそうだ、今日憂の誕生日だよね〜?おめでとっ」
あたしはわざとらしいぐらい明るい口調で言った
憂「おーありがと…覚えてたんだ」
憂の笑顔にドキドキする…
香菜「そこまで記憶力悪くないよっ…………はい…これ…」
あたしはプレゼントを取り出した
憂「えっ何?……くれんの?サンキュー」
香菜「驚きすぎじゃない?(笑)」
喜んでくれたみたいで、少しだけホッとした
憂「あっもしかしてこのためにきてくれたんだ?悪いなっ」
えっ…違う
でも言葉にならなかった
香菜「……で、でも…憂の家の前に救急車いるからびっくりした」
本題に入りにくくて、また少し…話をそらした
憂「これあけてい?……俺だって驚いたんだぞっ…まさか家の前で事故が起こるとか思わねぇじゃんか」
憂はプレゼントの包みを広げながら話し続ける
憂「でも軽い接触ってだけでよかった!!あんときはまじ焦った」
香菜「本当に?ちゃんと冷静に倒れてた人に声かけたりしてたよね?感心したよ〜」
憂「え〜まじ全然!!かえって邪魔だったかもしんねぇな」
そんなこと絶対ないよ
なかなかできることじゃないでしょ?
憂「おぉ財布!?すげぇ〜めちゃ今欲しかったんだ」
予想以上の反応
これだけで心が満たされた気がする…