I think so.
そうやって楽しい時間を過ごさせてくれる優しさはあるのだけれど、物をもつ優しさは無いらしいこいつは、あたしをおいてずんずんと階段を上っていく。

奥の部屋に行くとそこにはやはりケイトとナギサの2人がいて、今日は二人で何故か将棋をしていた。



「何故に将棋?」

ドンッ、と勢いよくドアを開けてレオが言う。

「ん?何かナギサが奥にあったって言って持ってきてさー。それでやってた。」



ふーん、と言いながら、将棋のルールをあまり知らないあたしがケイトから解説をうけながら勝負を見ていると、



「あ、シュウカちょっとこっち来い」



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