I think so.
あたしはナギサに追いつこうと弾んだ息を整えながら訪ねる。

「何で怒ってたの?レオ」

「知るかよ。」

「何よその知ってそうな顔。」

「知らねぇって。あー、雨強くなってきたぞ」

「そうだねぇ・・・」

・・・って、勝手に話変えるなよ、と思いながら、ザーっと降り続ける雨をただただ見守る。


「あ・・・!猫!」

足をけがしているらしく、屋根から降りられない猫。

そういえば、いつも倉庫の側で見かけてよくなついていた猫だ。

急いでそこへ駆け寄る。


「ちょい!傘持ってねぇぞ!」


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