I think so.
水をべちょべちょと滴らせながら猫を抱いて歩いていく自分と、その後ろをあきれかえったようについて行くナギサとを交互に見て、ぽかーんとする不良達。


部屋のドアを開けるなり、

「どうしたの!?」と面倒見のいいケイト。

「タオル!タオルとって!」


丁寧に猫の体を拭いていく。


「・・・お前、猫よりお前が先だろ。風邪ひくぞ」


なんて後ろで言うレオをキレイに無視して、あたしは弱った猫のけがをしている足を手当てしていた。


「・・・牛乳とか、やる?」

「お願い」


ドライヤーで弱い風をあて、猫を乾かしていく。

・・・と、着替えたらしいナギサが戻ってきた。
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