I think so.
「いや、違うんです!」


必死で否定するあたしに、へぇ、とあっさり言うナツリさん。


「それよりレオ!」


なんて言って、ばしばしレオを叩き始める。


「ん・・・」


うっすらと目を開けたレオは、掠れた声でまた「んっ・・・」と言うと、あっちを向いてまた眠ってしまう。


「レオ!ナツリさん!」


ぽんぽんとレオを軽く叩くが、あたしに気付いたレオはまたこっちに体制を変え、あたしをまた寝せ、腕を回す。



「まだ眠い・・・」



甘えが入った掠れ声。
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