‐近距離恋愛‐

ゴソゴソと物音がする
目を開けると
夏都がいた

「ベッドで寝よ」


「みゆって誰?」

「ん?なんで?」

「寝言…」

「…わりぃ…幼なじみだょ」
ズキン…

「好きなの?」

「妹みたいな感じだよ…」

切ない顔をして夏都は
あぐらをかいた
そこにあたしを座らせた。

「心優は幼なじみだ。小さい頃は毎日一緒に遊んでた…親たちに絶対近づくなって言われてた沼があったんだ…ある日俺はそこに心優を誘った。」

「ぅん。」

「落ちたんだ。」

「え?」

「蝶々が来て、心優は、それを追いかけたんだ。そん時、おれがあげた、ボール落として、それを拾おうとして落ちたんだ…」


夏都は切なく笑った
「オレが誘わなければそうはならなかった…」

「ごめんね」

きづくとあたしは泣いていた。

「ん…大丈夫だ。寝よ。」

「ぅん。」

2人でベッドにもぐる
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