転生と赤い糸
その時あたしの携帯が鳴った。
龍からだ!!
「あ・・ごめん。今から彼氏のクラス行かなくちゃいけないから」
「了解♪でも、覚えておいてよ?綾は絶対俺のものになるって事!!」
あたしは、木下君のそんな言葉も無視して図書室を出た。
前世・・・?
転生・・・?
そんな話・・・あるの??
でも。
はじめて木下君を見た時のあの気持ち・・・
やっと逢えた・・・って気持ち、
愛しくて仕方ない・・・って気持ちは確かにあった。
あたしは未だにドキドキする胸をギュッと押さえながら、龍の元に急いだ。