転生と赤い糸
「・・龍・・」
あたしは龍の袖をギュっと掴んだ。
龍は、あっ!という顔をしてすぐにあたしの右手を握ってくれる。
龍のこういう優しさがあたしは好きなんだ。
サナさんのことは、昔の事・・・今はあたしが彼女なんだから・・・
龍もあたしに一年片想いしてくれてたんだから・・・
不安になる必要・・・ないよね??
「ねぇ、龍・・・」
「ん?」
「龍は・・・あたしの事好き?」
・・・こういう不安な時はちゃんと聞いておきたい・・・
龍は繋いだ手に力を込めて言った。
「好きだよ、綾」
その言葉だけであたしは十分。
「あたしも・・龍が好き!!」
このまま・・・ずっと。
すっと・・・このまま続きますように・・・