転生と赤い糸
「あ!やっぱり綾ちゃんだ!俺わかる??龍のツレ!!拓也ね!」
「・・・あぁ・・・わかる・・・」
龍と初めて目が合った朝、ホームで龍と一緒にいた人だった。
「あ・・あの・・龍は??」
「龍、今日はサボるって言ってたよ?」
「サボり・・?もしかして・・・サナさん?」
あたしがそう言うと拓也君は、言いづらそうな顔をした。
「あ・・---・・うんとぉ・・・」
「昨日・・・二人が一緒にいる所見ちゃってるの。」
「・・そっか。あ!でも!龍は綾ちゃんしか見てないから!!」
「・・・二人・・・キスしてたんだよ?」
拓也君はスッと目を伏せた。
「なぁ・・綾ちゃん。ちょっと学校サボれる??」
「え??」
「俺・・・綾ちゃんに話すから。ホントは龍の口から話すのが筋なんだろうけど・・・」
そうして、あたしと拓也君は駅の近くの小さな公園まで歩いた。