転生と赤い糸




神崎君の後ろを同じペースで同じ間隔をあけて改札まで歩く。






はっきり言ってストーカーっぽい。






でも、それでもいいの。後姿を見てるだけで・・・







改札をくぐり、神崎君とは反対側のホームへ行く。






階段を降りて向かいのホームへ目をやると、神崎君もちょうど階段から降りたところだったみたいで、同じ学校の友達と笑顔で挨拶を交わしている。






遠目でみても・・・やっぱりカッコイイ・・・






そんな事を思った瞬間、バチっと神崎君と目が合った。






あたしは思わず目をそらせてしまう。






・・うぅ・・神崎君と目が合うなんて・・・今日は朝からなんてラッキーなの?!





神崎君に一目惚れしてから丸一年・・・目が合ったのはコレが初めてのことだった。





おそるおそる神崎君に目をやると、神崎君の隣にいた友達が神崎君とあたしを交互に見て何やら言っている様子だった。






・・・もしかして。あたしの気持ちがバレテル・・??






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