転生と赤い糸
「ごめんね・・駅まで送ってもらっちゃって・・・」
「いいのいいの!綾が変な奴に絡まれたら嫌だし・・それにもう少し一緒にいたかったから」
あたしは俯いてしまう。
木下君の気持ちに応える事が・・・
でも・・・よくわかんないけど、また木下君に会いたい・・・って思ってる。
「あ・・あのさ!木下君!!また・・・ 「・・綾?・・孝太郎?・・」
声の方へ目を向けると、そこには龍がいた。
「・・龍・・」
龍は、あたしと孝太郎君の顔を交互に見て、あたしの腕をグイっと掴んだ。
「何してんの?二人でさ。」
「違うの・・今日龍が学校サボったって聞いて、それで・・・」
「それで、二人でデートでもしてたんだ?孝太郎、どういうつもり?綾は俺の女なんだけど?」
龍は孝太郎君に冷たい視線を向ける。
「・・大事な女ほかっといて、他の女と一緒にいるような奴にごちゃごちゃ言われたくないんだけど?」
「はぁ?もっかい、言ってみろよ。」
龍が木下君につかみかかろうとする。
「ちょ、ちょっと!!やめてよ!!二人とも!!」
「龍が悪いんだろ?いつまでも、昔の女に振り回されて!!」
「お前には関係ない話だ!!それにサナとはなんにもない!!」
「だったら!!その女気にしてるんだよ?!」
「・・・幼馴染ってだけだ・・・」
龍の顔が一瞬曇る。