転生と赤い糸
「・・ただの幼馴染じゃ・・ただの元カノじゃぁねぇくせに・・・」
あたしは木下君のその言葉にドキっとした。
ただの元カノじゃ・・ない??
意味深な発言がとても気になった。
龍もその発言に明らかに表情を変えた。
「・・だろ?龍。」
木下君は何かを知ってるんだ・・・
「・・龍?どういうこと??」
あたしはそれが知りたい。
龍はあたしの目をジッと見て、何かを考えている。
きっと、あたしに話すべきか・・・どうか・・・
「・・俺、帰るから。あとは、二人で話してくれ。じゃぁ・・」
木下君がそう言って帰っていく。
こんな状況で龍と二人にしないでよ・・・
「ちょっと!!待って・・・木下く・・」
そう言いかけた時、龍があたしのギュッと掴んで言った。
「・・今から全部話すから・・俺の家来て・・」
その真剣な表情に断る事も出来ず・・・
・・全部話すから・・って内容がただならぬ事だって言うのもわかった。