転生と赤い糸


神崎君は見る見る顔を赤くする。







それにつられてあたしまで顔が熱くなっていくのがわかった。







・・間違いない。あたしの気持ちに気付かれてるんだ・・。







恥ずかしいよ・・・







あたしが顔を伏せた時、ちょうど向こうのホームに電車が入ってきた。







あたしは俯いたまま神崎君が乗った電車を見送った。










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今朝の事を親友の美波に話した。






「もぉ!!綾ってば、どんだけ気が小さいの?!」






「だってぇ・・・カッコよすぎるんだもん・・・見てるだけで精一杯・・」






「・・向こうに気付かれてるんならさ、告っちゃいなよ♪」






「えぇ?!?!無理無理!!」






「綾ねぇ、そんなんだからいつまでも彼氏できないんだよ。綾、どんだけ可愛いと思ってんの??もったいないよ?その容姿を利用しないのは・・・」






「いやいや・・容姿云々じゃぁなくて。」






「とにかく・・明日にでもケリつけてきな?」





「ケリって・・・喧嘩じゃないんだから・・」





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