転生と赤い糸
あたしはあえて、ここを選んだ。
龍とサナさんがキスをしていた公園・・・
「ここで話そうか・・・」
あたしがそう言うと、龍は一瞬顔を強張らせたけど何も言わずに公園に入って行った。
二人並んでベンチに座る。
どう話を切り出そう・・・
龍の横顔をチラっと見ると、龍もあたしをチラっと見て話し出した。
「・・俺さ、最低な男だよな・・・」
「・・え?」
「・・サナには情しかなかったのに・・・最低な事をした。
綾に告白したいばっかりで、サナに俺を諦めてもらう為に・・・あんなことして・・・結果、最悪な結果にしてしまってさ。」
「でも俺・・・綾が好きで好きで仕方ない・・・綾を手放したくない・・」
「龍・・・」
「なぁ、綾。こんな事言うのもおかしい話なんだろうけど、俺と今まで見たいに付き合って欲しいんだ・・・」
龍が真剣な顔であたしを見る・・・
あたしだって・・・龍と・・・
でも・・・・