青い空
「俺の兄貴、その人の親友でさ相当ショック受けてたんだよね」
「・・・」
聞く耳を持つ俺に呆れる
人の死に興味持つなんてな
「でも兄貴は言い張った。アイツは自殺するような奴じゃねえって。兄貴とそいつ、毎日屋上で遊んでたらしくて。たまたまそいつが死んだ日は兄貴、風邪こじらして学校休んでたんだよね」
「・・自殺じゃねえってどういう意味だよ」
「あぁ、事故だったんだって。兄貴たち、フェンスにもたれることよくあって。その日もその人はフェンスにもたれた痕跡があってさ、学校の不注意だったんだ。そりゃ屋上行く奴が悪いんだろうけどさ、学校にも責任があるって保護者からの意見が多かったらしくて。当時の校長、辞めたんだってさ」
「・・・ふーん」
「で、詳しく聞いたら兄貴たちも一緒だった」
「一緒?」
何が?
「兄貴たちも、早井と一緒の状態だった」
「・・俺と?」
「一種の自殺志願者ってことだ」