青い空


「・・・あっそ」


杉山に背を向ける


「お前、今日風強いから気をつけろよ」


「何が」


「立った時にふらついてフェンスにもたれるなよ、絶対に」


「・・別に平気だろ、修理されてんだし」


「だからって安心は出来ねえだろ」


「はいはい」


杉山は心配そうな視線を俺に送って屋上を後にした


心配すんなっつうの


関係ないんだし


同情なんかすんなよ


俺が死んでも世界は変わらねえ


変わらねえならこんな命


誰かにくれてやる


こんな命で良ければ、タダでやるよ


もう俺ァ飽きたよ、こんなの


< 32 / 41 >

この作品をシェア

pagetop