月の下でキスと罰を。

「明日、どこか食べに行こっか。瀬良くん何食べたい?」

 時折、瀬良と同じ年頃だろうか、若い女が出入りする時があった。

「うん、君の食べたいものでいいよ。僕は」


 着飾って化粧をして、甘ったるい体臭を放つ。

「今晩、泊まっていってもいい?」

 彼女の、目は潤んで熱を持っている。

「構わないけど……」


 瀬良は断らず、彼女達が望むようにしている。


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