ココロごと
あれから一日中は寝て過ごした。

親はいつも通り早出でいないため、起こす人は誰もいなかった。


しかし、今日は違う。



「かーずーとー」
相変わらずの声の大きさで俺の名前を呼ぶ咲。



奇跡的に目覚まし時計より早く起きていた俺は、カーテンを開けて返事をした。




咲は驚いた表情でこっちをみている。

「まぁあがってろよ」

その言葉をいった後、体が少し熱くなった。



「う、うん」

珍しそうな声で返事をする彼女。



家に入ったのを見計らい服を着替えだした。

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