ココロごと
会話が底をつかない内に、遊園地に到着した。


心なしか全員の口元が緩んでいたように思う。



「これが噂の遊園地...」


独り言でこぼす大貴。本人の話によれば遊園地は小さい頃に一度きて、今回が二回目だそうだ。



よくもまぁ、覚えていないような場所に誘ったもんだ。




本当に無邪気な子供のようにはしゃぐ大貴。自分まで嬉しくなってきそうだった。




「まずは昼飯を食べに行こう」



俺の思いつきにみんなも賛成してくれた。



はぐれそうになる道を懸命に歩く。





手をつないでいた咲と夏樹ちゃんが、やっぱり姉妹のように見えた。
< 24 / 40 >

この作品をシェア

pagetop