ココロごと
でも、その時って確かとてつもなく欲しいものがあった気がしたんだよなぁ。


食べ物が欲しかったからとか、そんなんじゃなかったなかったと思う。いや、絶対。





昼飯も食べ終わり、どこに行くか悩んでいる時、一人の男が名乗りでた。



「ジェットコースターに乗ろう!」



食後にはキツイチョイスをかます大貴。

なんでも、背が足りなくて乗れなかったものには乗っておきたいと主張した。



そんなのほぼ絶叫系じゃん。



いち早く夏樹ちゃんが賛成した。どうやら彼女も同じ境遇のようだ。



「行きますか」



一息はいて言葉を出した。親の気持ちってこんな感じなのかなって思った。



< 26 / 40 >

この作品をシェア

pagetop