ココロごと

いつまでも

朝、相変わらずうるさい時計が今日は部屋中に響くことはなかった。いや、動かさなかった。



起きているのにもかかわらずカーテンは閉めっぱなしだ。


俺はやっぱり朝は大嫌いだ。でも今はそれ以上に好きなものがある。




ベットに寝転がり、布団が沈むのを見て自分の重さを再確認した。


季節は冬に変わり、息が部屋のなかでも白くなった。

ふと車が通り過ぎる音がする。その後に、誰かの走る音がした。




足音は俺の家の前で止まり、心地のいい響きで俺の名前を呼ぶ。



やがて、その声を代弁するようにインターホンが何度も俺を呼んでいた。






『完』
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