ココロごと
昼休み。俺のクラスはなぜか他の組の奴らがきて大繁盛なので、いつも屋上の手前の階段で昼飯を食べる。大貴もついてきてくれる。
昼飯を口に含めながら、昨日のドラマの話で盛り上がっていた。
「なぁ和人...」
いきなり真剣な声で話を中断させる大貴。なんだ一体。と思い、紙パックジュースのストローを刺したまま動かずに聴いた。
「俺、咲ちゃんに告る」
「またか」
俺は素早く大貴のでこにツッコミをいれる。
こんなことは、二ヶ月に一回ぐらいのペースでやっていた。最初に言われた時は
喪失感に似たようなものを感じたが、冗談とわかってなぜか安心したのを覚えている。
「おいおい、今回は本気だぜ?」
毎回この台詞。何もしないくせに。
「甘いな、見よ!ケータイデンワ~」
そういうと、俺の携帯を秘密道具のように取り出した。
いつの間に。こいつスリの才能でもあるんじゃないか。早く返せよ、と一発膝を叩く。
「時すでに遅し」
勝ち誇ったような顔で俺に言った。
大貴から携帯を奪い返すと画面が光った。メールのようだ。
見え覚えのある名前、咲だ。急いで受信箱を開ける。
“じゃあ、日曜日にね”
画面を見て固まった。
どゆこと?
昼飯を口に含めながら、昨日のドラマの話で盛り上がっていた。
「なぁ和人...」
いきなり真剣な声で話を中断させる大貴。なんだ一体。と思い、紙パックジュースのストローを刺したまま動かずに聴いた。
「俺、咲ちゃんに告る」
「またか」
俺は素早く大貴のでこにツッコミをいれる。
こんなことは、二ヶ月に一回ぐらいのペースでやっていた。最初に言われた時は
喪失感に似たようなものを感じたが、冗談とわかってなぜか安心したのを覚えている。
「おいおい、今回は本気だぜ?」
毎回この台詞。何もしないくせに。
「甘いな、見よ!ケータイデンワ~」
そういうと、俺の携帯を秘密道具のように取り出した。
いつの間に。こいつスリの才能でもあるんじゃないか。早く返せよ、と一発膝を叩く。
「時すでに遅し」
勝ち誇ったような顔で俺に言った。
大貴から携帯を奪い返すと画面が光った。メールのようだ。
見え覚えのある名前、咲だ。急いで受信箱を開ける。
“じゃあ、日曜日にね”
画面を見て固まった。
どゆこと?