初恋は桜と共に舞降ちる
暖かい春風と共に、桜の花びらが私の手のひらにのった。
「わぁ……」
私はそれを先輩の胸に押し当てて
「知ってますか?」
と尋ねた。
「……え?」
「桜の花を地に付く前にとることができたら、願いが1つ叶うらしいです」
「……………」
「私の願い事は、先輩が私の想いに応えてくれること…………ではありません。」
「…え?」
「先輩が、自分の気持ちに正直になって、私をフってくれることです。」
「………………」
「だから先輩、私の願い。叶えてください」
強ってたけど、平気なフリしてたけど
本当は泣きそうだった。