初恋は桜と共に舞降ちる
「失礼しまーす」
彼に続いて中に入る私。
彼の大きい背中を見てドキっとした。
「川島先生お願いしまーす」
「あ、北条くんね。今行くわ」
奥のほうからこっちに来る50才くらいの女の人。川島先生…。
「用件は何かしら?」
「プリント持って来ました。」
「あら。悪いわね。ありがとう……藤沢(フジサワ)さん?」
「あ!私も……1-Bのプリントです」
一歩前に出て先生にプリントを渡した。
「2人ともありがとう。」
笑顔で受け取った先生は自席に戻って行った。
それを確認した私たちは職員室をでる。
「「失礼しました」」