さよなら、片思い【完】
何度かデートの帰りに唯を自宅マンションの前まで送り届けたことがあったから迷わずに来れた唯の家。
エレベーターに乗り込みあらかじめ聞いていた部屋番号から4階のボタンを押す。
建物の中まで入るのは初めてだ。
部屋の前に付きインターホンを押す。
しばらくするとガチャと鍵の開く音が聞こえて扉が開いた。
「誰か確認する前に開けるのは危ないよ。俺じゃなかったらどうするの?」
「ごめん、なさい。でもだいじょーぶ!上原くんだってわかるもの」
未だに酔いが醒めない唯は頬を赤くして上目遣いで俺を見つめてくる。
なんか、可愛い。
女性的な可愛さじゃなくて…。なんだろ…、あぁわかった。昔飼ってた豆柴に似てる。
「上原くん?」
何も言わずにじっと見つめる俺を不思議に思い首を傾げる唯。
「とっ、とにかく、大丈夫じゃないから。次はちゃんと確認すること」
自然に自分が発した言葉に驚いた。
次は、と。
また俺はここに来るのだろうか。
唯に会いに、この部屋へと。
エレベーターに乗り込みあらかじめ聞いていた部屋番号から4階のボタンを押す。
建物の中まで入るのは初めてだ。
部屋の前に付きインターホンを押す。
しばらくするとガチャと鍵の開く音が聞こえて扉が開いた。
「誰か確認する前に開けるのは危ないよ。俺じゃなかったらどうするの?」
「ごめん、なさい。でもだいじょーぶ!上原くんだってわかるもの」
未だに酔いが醒めない唯は頬を赤くして上目遣いで俺を見つめてくる。
なんか、可愛い。
女性的な可愛さじゃなくて…。なんだろ…、あぁわかった。昔飼ってた豆柴に似てる。
「上原くん?」
何も言わずにじっと見つめる俺を不思議に思い首を傾げる唯。
「とっ、とにかく、大丈夫じゃないから。次はちゃんと確認すること」
自然に自分が発した言葉に驚いた。
次は、と。
また俺はここに来るのだろうか。
唯に会いに、この部屋へと。