さよなら、片思い【完】
案内された唯の部屋は2LDKのシンプルな部屋。
余計な物を置かないのは俺も同じで、初めて入った部屋なのになぜか心地よく感じる。
リビングにあるローテーブルに目を向けると思った通り、やっぱりカシオレの瓶が置いてあった。
「上原くんも飲む?美味しいよ、このジュース」
小さなキッチンスペースにある食器棚から危なっかしくコップを取り出そうとする唯を、
後ろから抱きつく形で受け止めてその動きを制した。
「俺はいいから。それと、唯が飲んでるのはジュースじゃなくてお酒。もうこれ以上飲むのは禁止」
「なんで?」と不思議そうな顔をしてくる唯の腕を引いてソファに座らせると俺の肩にちょこんと頭を乗せてきた。
普段の彼女なら絶対しないその仕草。
他の女がやってきたらウザいと感じるのに不思議と唯だと嫌な気分にはならない。
「上原くん」
「ん?どうした?」
「……」
唯のサラサラの髪を撫でながら聞き返すけれどもその後の言葉が出てこない。
「わたっ、わたしって魅力、ないかな?」
「はっ?」
魅力?いきなりの言葉に首を傾げると顔を真っ赤にして俺の胸板に顔を埋めてきた。
余計な物を置かないのは俺も同じで、初めて入った部屋なのになぜか心地よく感じる。
リビングにあるローテーブルに目を向けると思った通り、やっぱりカシオレの瓶が置いてあった。
「上原くんも飲む?美味しいよ、このジュース」
小さなキッチンスペースにある食器棚から危なっかしくコップを取り出そうとする唯を、
後ろから抱きつく形で受け止めてその動きを制した。
「俺はいいから。それと、唯が飲んでるのはジュースじゃなくてお酒。もうこれ以上飲むのは禁止」
「なんで?」と不思議そうな顔をしてくる唯の腕を引いてソファに座らせると俺の肩にちょこんと頭を乗せてきた。
普段の彼女なら絶対しないその仕草。
他の女がやってきたらウザいと感じるのに不思議と唯だと嫌な気分にはならない。
「上原くん」
「ん?どうした?」
「……」
唯のサラサラの髪を撫でながら聞き返すけれどもその後の言葉が出てこない。
「わたっ、わたしって魅力、ないかな?」
「はっ?」
魅力?いきなりの言葉に首を傾げると顔を真っ赤にして俺の胸板に顔を埋めてきた。