さよなら、片思い【完】
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唯と一緒にベッドで寝ながら心地よい体温を抱きしめていると枕元に置いてある携帯がブーブーと震えた。
「哲くん、携帯鳴ってるよ?」
「…いいよ。放っておけば」
どうせ充からだろうし。
「ダメだよ!もしかしたら重要な件かもしれないし!」
唯にせかされて仕方なく携帯を見たらやっぱり充からのメール。
唯との時間を邪魔されて若干イラッとしながらメールを開く。
「充からのメールだったよ」
ほら、とそのメールを唯に見せると唯は優しく笑った。
「…バカだよな、男って」
「えっ?」
「失ってからじゃないと気付かないんだよ。自分の大切な存在に」
「でも、由香里さんも杉田くんもすっごい幸せそう」
そう携帯の画面を見つめる唯と一緒になってもう一度俺も画面を見る。
届いたメールには充と由香里がふたりで並んで笑ってる画像が添付されていて、
そして一文、【足掻いてみた!】と書かれていた。
足掻いてよかっただろ?と心の中で呟いて携帯の画面を閉じ、唯に口付ける。
「えへへ、わたしも幸せだよ。哲くん」
「俺もだよ」
隣にいる彼女に愛を誓って、今日は良い夜になりそうだ。
【彼女と彼の時間】 完
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唯と一緒にベッドで寝ながら心地よい体温を抱きしめていると枕元に置いてある携帯がブーブーと震えた。
「哲くん、携帯鳴ってるよ?」
「…いいよ。放っておけば」
どうせ充からだろうし。
「ダメだよ!もしかしたら重要な件かもしれないし!」
唯にせかされて仕方なく携帯を見たらやっぱり充からのメール。
唯との時間を邪魔されて若干イラッとしながらメールを開く。
「充からのメールだったよ」
ほら、とそのメールを唯に見せると唯は優しく笑った。
「…バカだよな、男って」
「えっ?」
「失ってからじゃないと気付かないんだよ。自分の大切な存在に」
「でも、由香里さんも杉田くんもすっごい幸せそう」
そう携帯の画面を見つめる唯と一緒になってもう一度俺も画面を見る。
届いたメールには充と由香里がふたりで並んで笑ってる画像が添付されていて、
そして一文、【足掻いてみた!】と書かれていた。
足掻いてよかっただろ?と心の中で呟いて携帯の画面を閉じ、唯に口付ける。
「えへへ、わたしも幸せだよ。哲くん」
「俺もだよ」
隣にいる彼女に愛を誓って、今日は良い夜になりそうだ。
【彼女と彼の時間】 完