さよなら、片思い【完】
そのあと、唯とランチに行こうとしたら充が付いてきた。
由香里がモデルの撮影でその場を離れ、ひとりはつまらないと言って。
空気読めよ、かなり邪魔なんだけど。と睨みをきかすが当の本人は何も考えずアホ面を晒している。
ショピングモール内に入っている和食屋に入った俺たち3人。
「はい、上原くん。メニュー、どうぞ。杉田くんも、はい」
唯は俺たちにメニューとおしぼりを渡してきた。
「ありがとう、唯」
「唯ちゃん、ありがとう。気が利きくねぇ」
「そんなことないですよ。いつもアルバイトでやってることと同じですから」
はにかみながら可愛い微笑む唯にデレッと笑う充にでさえもイライラしてしまう。
「いやぁ、唯ちゃんって本当可愛いよね。哲にはもったいない!」
ダメだ、ガキみたいな独占欲でどんどん機嫌が悪くなるのが自分でもわかる。
由香里が充と一緒にいるときもこんな感情なんて沸かないのに。
その夜、また気持ちに余裕のないまま唯を抱いた。
あの昼間、唯に接触してきた男や充でさえ知らない唯の乱れた姿を見て無意識に心が躍った。
「唯…唯は誰が好きなの?」
そう問いかけると唯は俺の名前を何度も口にした。
唯は俺を愛してる、その事実に安心して眠りについたのは太陽が昇るほんの少し前だった。
由香里がモデルの撮影でその場を離れ、ひとりはつまらないと言って。
空気読めよ、かなり邪魔なんだけど。と睨みをきかすが当の本人は何も考えずアホ面を晒している。
ショピングモール内に入っている和食屋に入った俺たち3人。
「はい、上原くん。メニュー、どうぞ。杉田くんも、はい」
唯は俺たちにメニューとおしぼりを渡してきた。
「ありがとう、唯」
「唯ちゃん、ありがとう。気が利きくねぇ」
「そんなことないですよ。いつもアルバイトでやってることと同じですから」
はにかみながら可愛い微笑む唯にデレッと笑う充にでさえもイライラしてしまう。
「いやぁ、唯ちゃんって本当可愛いよね。哲にはもったいない!」
ダメだ、ガキみたいな独占欲でどんどん機嫌が悪くなるのが自分でもわかる。
由香里が充と一緒にいるときもこんな感情なんて沸かないのに。
その夜、また気持ちに余裕のないまま唯を抱いた。
あの昼間、唯に接触してきた男や充でさえ知らない唯の乱れた姿を見て無意識に心が躍った。
「唯…唯は誰が好きなの?」
そう問いかけると唯は俺の名前を何度も口にした。
唯は俺を愛してる、その事実に安心して眠りについたのは太陽が昇るほんの少し前だった。