さよなら、片思い【完】
会場近くの屋台で買ったたこ焼きをふたりで突いて花火の開始を待つ。
「上原くんはこの花火大会来たことあるの?」
「いや、ないな。充たちと花火大会に行ったことはあるけどここは初めて」
あのときもいつものメンバーで行ったけど、由香里が知らない男にナンパされてて充が激怒したり、仁奈が迷子になったりで毎回花火どころではなくなってしまう。
「落ち着いて花火見るのは久々かもな」
「そうなんだ。わたしも花火って久しぶり。上原くんと一緒に見れるなんて夢にも思わなかった」
そう笑う唯の肩をそっと抱き寄せながら、色とりどりに空を彩る無数の花火を見上げた。
「また、来年も一緒に来よう」
「…うん」
また来年も、再来年もその次もその次もずっと唯とこうしたゆっくりとした時間を過ごしていきたい。
「上原くんはこの花火大会来たことあるの?」
「いや、ないな。充たちと花火大会に行ったことはあるけどここは初めて」
あのときもいつものメンバーで行ったけど、由香里が知らない男にナンパされてて充が激怒したり、仁奈が迷子になったりで毎回花火どころではなくなってしまう。
「落ち着いて花火見るのは久々かもな」
「そうなんだ。わたしも花火って久しぶり。上原くんと一緒に見れるなんて夢にも思わなかった」
そう笑う唯の肩をそっと抱き寄せながら、色とりどりに空を彩る無数の花火を見上げた。
「また、来年も一緒に来よう」
「…うん」
また来年も、再来年もその次もその次もずっと唯とこうしたゆっくりとした時間を過ごしていきたい。