さよなら、片思い【完】
彼とあの日の願い事
季節は幾つも巡り、
わたしたちは大学を卒業した。
哲くんは大手の証券会社に就職し、わたしは一般企業の事務職で仕事を始めて4年が経過した。
卒業後、わたしたちはきちんとした形で同棲を始めときには穏やかに、ときには情熱的にふたりのペースで愛を育んでいる。
「哲くん!ヘアセットが終わったら連絡入れるね!」
「唯、もう行くのか?まだ時間に余裕あるからそんな急がなくて大丈夫だよ」
哲くんは慌てる様子もなく、パジャマ姿のままのんびりとあくびをしている。
「もう。わたしたちが遅れる訳にはいかないんだから!それより哲くんも支度終わらせておいてね!」
「了解。支度終わったら大志を拾って美容室まで迎えにいくらから」
「うん。よろしくお願いします」
哲くんに見送られてわたしは予約をした行きつけの美容室へと急ぐ。
空は雲ひとつない快晴、降水確率0パーセント。
今日は由香里さんと杉田くんの結婚式だ。
わたしたちは大学を卒業した。
哲くんは大手の証券会社に就職し、わたしは一般企業の事務職で仕事を始めて4年が経過した。
卒業後、わたしたちはきちんとした形で同棲を始めときには穏やかに、ときには情熱的にふたりのペースで愛を育んでいる。
「哲くん!ヘアセットが終わったら連絡入れるね!」
「唯、もう行くのか?まだ時間に余裕あるからそんな急がなくて大丈夫だよ」
哲くんは慌てる様子もなく、パジャマ姿のままのんびりとあくびをしている。
「もう。わたしたちが遅れる訳にはいかないんだから!それより哲くんも支度終わらせておいてね!」
「了解。支度終わったら大志を拾って美容室まで迎えにいくらから」
「うん。よろしくお願いします」
哲くんに見送られてわたしは予約をした行きつけの美容室へと急ぐ。
空は雲ひとつない快晴、降水確率0パーセント。
今日は由香里さんと杉田くんの結婚式だ。