さよなら、片思い【完】
家に帰って課題に取り掛かるべくPCの電源を入れるけどなかなかはかどらない。
上原くん、今頃由香里さんと一緒に楽しく飲んでるんだろうなぁ、とか。
あっ、でも杉田くんがいるから上原くんモヤモヤしてるんじゃないかなぁ、とか。
いろんなことが頭を過っては消え過っては消えの繰り返し。
なっちゃんから貰ったハーブティーでリラックスしようとリビングへ向かうとチャイムが鳴った。
急いでドアモニターで確認するとわたしがさっきまで頭の中でヤキモキ考えていた人物が映った。
「上原くん!?どうしたの?飲み会は?」
だって時間はまだ日付を超えていない。
解散するにはまだいささか早い時間だ。
「んー。唯に会いたくなって」
普段の彼から言わないようなセリフを聞いてあぁ、酔ってるんだなと思いわたしは上原くんをリビングに通しソファに座らせた。
「お水、飲む?」
「ありがとう」
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してコップに注いで手渡すと一気に飲み干した。
「唯、今度の土日、空いてる?」
「今度の土日?予定は特にないけど」
「充ん家の別荘が軽井沢にあって泊りで行くことななってさ。みんなが唯も連れてこいって煩くて。律は子どもいるから不参加だから女のまとめ役がいなくて困ってるんだ」
「まとめ役?」
「女は由香里と仁奈だけだから」
あいつら放っておいたら何をしでかすか…と呟く上原くんに妙に納得してしまったのはここだけの話。
あまり乗り気はしなかったけど、本当に上原くんが困ってるように思えたからわたしは二つ返事で了承した。
そして、軽井沢へ日を迎えた。
上原くん、今頃由香里さんと一緒に楽しく飲んでるんだろうなぁ、とか。
あっ、でも杉田くんがいるから上原くんモヤモヤしてるんじゃないかなぁ、とか。
いろんなことが頭を過っては消え過っては消えの繰り返し。
なっちゃんから貰ったハーブティーでリラックスしようとリビングへ向かうとチャイムが鳴った。
急いでドアモニターで確認するとわたしがさっきまで頭の中でヤキモキ考えていた人物が映った。
「上原くん!?どうしたの?飲み会は?」
だって時間はまだ日付を超えていない。
解散するにはまだいささか早い時間だ。
「んー。唯に会いたくなって」
普段の彼から言わないようなセリフを聞いてあぁ、酔ってるんだなと思いわたしは上原くんをリビングに通しソファに座らせた。
「お水、飲む?」
「ありがとう」
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してコップに注いで手渡すと一気に飲み干した。
「唯、今度の土日、空いてる?」
「今度の土日?予定は特にないけど」
「充ん家の別荘が軽井沢にあって泊りで行くことななってさ。みんなが唯も連れてこいって煩くて。律は子どもいるから不参加だから女のまとめ役がいなくて困ってるんだ」
「まとめ役?」
「女は由香里と仁奈だけだから」
あいつら放っておいたら何をしでかすか…と呟く上原くんに妙に納得してしまったのはここだけの話。
あまり乗り気はしなかったけど、本当に上原くんが困ってるように思えたからわたしは二つ返事で了承した。
そして、軽井沢へ日を迎えた。