さよなら、片思い【完】
夢の内容は覚えてないけど、とても幸せな夢を見た。
上原くんは何も言わずわたしを見つめている。
とても愛おしそうに。
「上原くん…?」
ーーん?どうした?
夢の中で上原くんが優しくわたしに返事をしてくれるから。
夢ならば…と少々大胆になっても良いだろうか。
普段言えないことを伝えてもいいだろうか。
「上原くん、ずっと側にいて…。由香里さんのところにはいかないで」
好きなの、貴方のことがとても。
ーーあぁ、ずっと唯の側に…。
現実では聞くことのできない答え。
わたしの夢が作り出した都合の良い返事。
夢から目覚めたらまた貴方の気持ちは由香里さんの元へといっちゃうから。
せめて、この時だけはわたしの側にいて…。
上原くんは大きな掌でいつものようにわたしの頭を撫でる。
その感触はやけにリアルで。
ゆっくりと目を開けると上原くんがベッドに腰を掛けながらわたしの頭を撫でていた。
「あっ、起きた?唯の家に行くってメール入れたけど、気付かなかった?」
「上原くん…?ごめん、寝ちゃってメール見てなかった」
「いいよ。唯の可愛い寝顔見れたから」
暗い部屋でベッドサイドの間接照明のせいでその顔は色気が漂ってみえる。
上原くんは何も言わずわたしを見つめている。
とても愛おしそうに。
「上原くん…?」
ーーん?どうした?
夢の中で上原くんが優しくわたしに返事をしてくれるから。
夢ならば…と少々大胆になっても良いだろうか。
普段言えないことを伝えてもいいだろうか。
「上原くん、ずっと側にいて…。由香里さんのところにはいかないで」
好きなの、貴方のことがとても。
ーーあぁ、ずっと唯の側に…。
現実では聞くことのできない答え。
わたしの夢が作り出した都合の良い返事。
夢から目覚めたらまた貴方の気持ちは由香里さんの元へといっちゃうから。
せめて、この時だけはわたしの側にいて…。
上原くんは大きな掌でいつものようにわたしの頭を撫でる。
その感触はやけにリアルで。
ゆっくりと目を開けると上原くんがベッドに腰を掛けながらわたしの頭を撫でていた。
「あっ、起きた?唯の家に行くってメール入れたけど、気付かなかった?」
「上原くん…?ごめん、寝ちゃってメール見てなかった」
「いいよ。唯の可愛い寝顔見れたから」
暗い部屋でベッドサイドの間接照明のせいでその顔は色気が漂ってみえる。