さよなら、片思い【完】
「もう!冗談ばっかり!!」
そう言ってわたしが頬を膨らませると、上原くんは楽しそうに笑うから、わたしもなんだか楽しくなってお互いにクスクスと笑い出す。
「じゃあ行くか」
「うん!」
自然に手を取り合いわたしたち一年記念日のデートが始まった。
ランチはお互いが好きでよく通っている学校近くのインドカレー屋さん。
それから、色とりどりの花が鮮やかな植物園を廻って、
近くにあった屋台でたこ焼きを二人で突いて、体を軽く動かそうとボーリング。
「楽しかったぁ!上原くん、ストライク連発だったね!」
「今日は調子が良かったよ。唯と一緒だったからかな?」
そう言われてまたドキッとする。
自然に発するそのセリフで、わたしがこんなにもドキドキするなんて、
貴方はわからないでしょう。
こんなにも、一年前よりも更に、
上原くんのことが大好きになっている。
「唯、お腹の空き具合はどう?」
「うん。ほどよく空いてる。やっぱり動いたからかな?」
「じゃあそろそろ向かうか」
上原くんに連れてきてもらったのは立派な門構えに暖かなちょうちんの明かりが照らしている日本家屋。
看板には「月雅亭」と掲げられている。
その佇まいだけでも凄く高そうなお店で。
「上原くん、ここって…」
「知ってる?和食屋さんなんだけど、親戚の叔父さんが経営してるんだ」
凄い…。こんな高級そうなお店、入ったことないし、しかも上原くんと一緒に来れるなんて。
中に入ると綺麗に着物を着た仲居さんに迎えられる。
そう言ってわたしが頬を膨らませると、上原くんは楽しそうに笑うから、わたしもなんだか楽しくなってお互いにクスクスと笑い出す。
「じゃあ行くか」
「うん!」
自然に手を取り合いわたしたち一年記念日のデートが始まった。
ランチはお互いが好きでよく通っている学校近くのインドカレー屋さん。
それから、色とりどりの花が鮮やかな植物園を廻って、
近くにあった屋台でたこ焼きを二人で突いて、体を軽く動かそうとボーリング。
「楽しかったぁ!上原くん、ストライク連発だったね!」
「今日は調子が良かったよ。唯と一緒だったからかな?」
そう言われてまたドキッとする。
自然に発するそのセリフで、わたしがこんなにもドキドキするなんて、
貴方はわからないでしょう。
こんなにも、一年前よりも更に、
上原くんのことが大好きになっている。
「唯、お腹の空き具合はどう?」
「うん。ほどよく空いてる。やっぱり動いたからかな?」
「じゃあそろそろ向かうか」
上原くんに連れてきてもらったのは立派な門構えに暖かなちょうちんの明かりが照らしている日本家屋。
看板には「月雅亭」と掲げられている。
その佇まいだけでも凄く高そうなお店で。
「上原くん、ここって…」
「知ってる?和食屋さんなんだけど、親戚の叔父さんが経営してるんだ」
凄い…。こんな高級そうなお店、入ったことないし、しかも上原くんと一緒に来れるなんて。
中に入ると綺麗に着物を着た仲居さんに迎えられる。