さよなら、片思い【完】
「いらっしゃいませ。あら、哲くん。久しぶりですね。今支配人呼んできますね」
「こんばんは、女将。あぁ、いいですよ。叔父さん、忙しいだろうから」
「そうですか?ではお部屋へご案内致しますね」
仲居さんに案内され着いた部屋は小さな坪庭のある部屋で、
「上原くん!凄いよ、凄いよ!!」
その景色に圧倒されわたしは興奮してしまう。
歴史を感じる大きな木、その横の小さな池にはキラキラと輝いている鯉が悠々と泳いでいる。
「唯が好きな景色だと思ってたから。絶対連れてこようって決めてたんだ」
「ありがとう、上原くん。すごく嬉しい!」
「唯が喜んでくれて俺も嬉しい」
彼の気持ちが嬉しくて顔が自然と綻ぶ。
ふたりで景色を眺めていると襖がゆっくり開きスーツ姿の男の人が入ってきた。
「哲!久しぶりだな、元気だったか?」
「叔父さん、久しぶり」
この人が上原くんの叔父さん?
こんがり焼けている肌に髪ををオールバックにしてスーツをビシッと着こなしている。
外見は上原くんとあまり似てないかな…。
「おっ、その子が噂のお前のカノジョ?はじめまして、哲の叔父の上原喜一です」
わたし差し出された握手の手を握りかえした。
「はっ、はじめまして!日下唯です!」
「可愛い子だな、哲。俺があと10年若かったらな〜。哲に内緒で今度デートしない?年上っていうのもなかなかいいもんよ?」
中身もあまり上原くんと似てないかも…。
アハハと苦笑いしていると、上原くんがわたしの繋いでいた手を無理やりはがしてきた。
「いつまで繋いでるんだよ。エロオヤジ」
「おぉ、怖っ!こんなことで妬いてると嫌われるぞエロガキ」
「こんばんは、女将。あぁ、いいですよ。叔父さん、忙しいだろうから」
「そうですか?ではお部屋へご案内致しますね」
仲居さんに案内され着いた部屋は小さな坪庭のある部屋で、
「上原くん!凄いよ、凄いよ!!」
その景色に圧倒されわたしは興奮してしまう。
歴史を感じる大きな木、その横の小さな池にはキラキラと輝いている鯉が悠々と泳いでいる。
「唯が好きな景色だと思ってたから。絶対連れてこようって決めてたんだ」
「ありがとう、上原くん。すごく嬉しい!」
「唯が喜んでくれて俺も嬉しい」
彼の気持ちが嬉しくて顔が自然と綻ぶ。
ふたりで景色を眺めていると襖がゆっくり開きスーツ姿の男の人が入ってきた。
「哲!久しぶりだな、元気だったか?」
「叔父さん、久しぶり」
この人が上原くんの叔父さん?
こんがり焼けている肌に髪ををオールバックにしてスーツをビシッと着こなしている。
外見は上原くんとあまり似てないかな…。
「おっ、その子が噂のお前のカノジョ?はじめまして、哲の叔父の上原喜一です」
わたし差し出された握手の手を握りかえした。
「はっ、はじめまして!日下唯です!」
「可愛い子だな、哲。俺があと10年若かったらな〜。哲に内緒で今度デートしない?年上っていうのもなかなかいいもんよ?」
中身もあまり上原くんと似てないかも…。
アハハと苦笑いしていると、上原くんがわたしの繋いでいた手を無理やりはがしてきた。
「いつまで繋いでるんだよ。エロオヤジ」
「おぉ、怖っ!こんなことで妬いてると嫌われるぞエロガキ」