さよなら、片思い【完】
「上原くん。由香里さん、大丈夫だった?」
こんな状況なのに由香里さんの心配をしてしまうのはわたしも彼女のことが好きだから。
「あぁ、ちゃんと家まで送り届けてきた」
「そっか…。あっ、あがる?」
「いや、ここで…。唯」
そのあとに続く言葉、なんとなくだけどわかるよ。
「俺、由香里に告白しようと思う。だから、
唯とのこの関係を終わりにしたい」
やっぱり、
そうだろうと思っていた。
潔く身を引こう。
泣きついて、嫌だと言えたらどんなにいいだろう。
でも、優しい上原くんのことだからわたしといたらもっと苦しませてしまう。
「上原くん。今までありがとう。幸せになってね」
わたしじゃ貴方を幸せにはできないから。
「唯、ありがとう。ワガママでごめん。たくさん傷つけてごめん」
わたしが首を横に振ると上原くんはギュっとわたしを抱きしめた。
これ以上、好きにさせないで…。
もう貴方なしじゃ息をするのも苦しいくらい、愛してるのに…。
「じゃあ俺、行くな?」
わたしからゆっくりと離れて上原くんはわたしの元を去っていった。
こんな状況なのに由香里さんの心配をしてしまうのはわたしも彼女のことが好きだから。
「あぁ、ちゃんと家まで送り届けてきた」
「そっか…。あっ、あがる?」
「いや、ここで…。唯」
そのあとに続く言葉、なんとなくだけどわかるよ。
「俺、由香里に告白しようと思う。だから、
唯とのこの関係を終わりにしたい」
やっぱり、
そうだろうと思っていた。
潔く身を引こう。
泣きついて、嫌だと言えたらどんなにいいだろう。
でも、優しい上原くんのことだからわたしといたらもっと苦しませてしまう。
「上原くん。今までありがとう。幸せになってね」
わたしじゃ貴方を幸せにはできないから。
「唯、ありがとう。ワガママでごめん。たくさん傷つけてごめん」
わたしが首を横に振ると上原くんはギュっとわたしを抱きしめた。
これ以上、好きにさせないで…。
もう貴方なしじゃ息をするのも苦しいくらい、愛してるのに…。
「じゃあ俺、行くな?」
わたしからゆっくりと離れて上原くんはわたしの元を去っていった。