秘密。
ってそんなことより!
「ねぇ、ソレまじで言ってる?」
楓の胸ぐらを掴んで聞く。
「お前今パンツ見え、」
「小学生みてぇなこと言ってんじゃねぇ。質問に答えろ」
「あんたキャラ変わってね?」
キャラ?んなもん知らないよ!
それより冬真!
楓はあたしの手を胸ぐらから離すと地面に座りこんで携帯を弄りだした。
「そんなに信じらんねぇのかよ」
「当たり前じゃん」
「うわ、即答…」
鼻を鳴らして笑った楓は
「んじゃ冬真から直接聞けよ」
そう言ってどこかに電話をかけた。
まさかとは思うけど…
「……冬真?」
電話の相手…。
コクリと頷いた楓に何とも言えない気持ちが沸き上がってきた。
冬真と、会える。
久しぶりに会ってどんなことから話そうって考えてたけど……
聞きたいことメッチャ出来た――!!
「――…あ、冬真?俺だけど」
楓の携帯が冬真に繋がった。
あたしは携帯に耳を寄せて会話の内容を聞くことに。
受話器の奥から聞こえたのは
『…楓?』
まさしく冬真の声で。
「おうよ。あのさー」
『朝っぱらから人を電話なんかで起こしてんじゃねぇよ、クソが』
変わり果てた言葉遣いをした冬真の声であった……。